アレクサンダーテクニーク / 海津賢 (かいづけん / Ken Kaizu)

アレクサンダーテクニークや音楽や、いろいろなことを書いていきます。

曲 M10 “February 24, 2020”

あたらしい即興日記を掲載します。寝ている間にいつのまにかやって来て、わたしのなかにとどまっていた音です。よかったらお聴きください。

海津賢 Ken Kaizu: Music, Piano (Improvisation)
Recording date: February 24, 2020

岩田秀和 Hidekazu Iwata: Photo

©︎2020 Ken Kaizu / Hidekazu Iwata


関係ないのですが、最近は「1000年後の教育」というのを考えています。私たちは、記録するテクノロジーが進化したことで、あらゆる知識が絶え間なく蓄え続けられる時代に生きています。覚えなくてはならない知識・やり方も結構あります。読むべきだと言われる本も山のようにあります。うまく時間のやりくりをしないと、自分の感覚を味わう時間を持つことも、難しいのではないでしょうか。そういっている間にも、「知のアーカイブ」はどんどんと進んでいて、膨大な量が蓄積されています。もし私たちが1000年後の子どもで、今よりはるかに必須とされることが多かったら?たとえばクラシックを学ぶとしたら、今でさえ数百年分を学ぶのですが、1000年後は「数百年+1000年」を覚えることになります!ぎゃー。どうしたらもっと、体験からそれぞれが自分を見つけていき、感じる時間を持て、そういう時間を持つための生活をしていけるのかなあと。

曲 M10 "December 30, 2019"

12月からときどき音で日記をつけています。もしよかったらお聴き(ご覧)ください🙏

 


この即興演奏は、ある日、私の周りで起きたこと、見たことが、私の中を通って音になったという具合なので、こういう事を伝えよう、こういう感情をこめよう、という意図はないのですが、それでも聴く人によっては、ある感覚が起こることもあれば、起こらないこともあり、音というのはまこと不思議な現象なり。

 


写真はアレクサンダーテクニーク講師養成講座の同期、岩田秀和さん。彼の写真の澄んだ空気感がとても好きです。

 



関係ないのですが、最近よく考えてみている事があります。「わたし」についてです。私が私の手で、私に触れるとき、その手は「私の手」なのだろうか?という疑問からはじまっています。「私」という定義はとても複雑で、定義を保留するなら私の手は「手」にすぎないです。だから何だと言われれば、それまでですが。

曲 M10 "January 26, 2020"

12月からときどき日記を音でつけています。
朝、目が覚めると、いくつかの音があたまの中にいました。よくあることだから気にしないで、その日の営みをはじめました。けれども音はずっと私の中からいなくなりません。それならばと音を外に出してみたら、こんな音楽になりました。なのでこれは即興ではないかもしれません。写真は岩田さんにお願いして、曲を聴いて合いそうな写真を提供していただきました。よかったらご覧ください :)

M10 “January 26, 2020”

海津賢 Ken Kaizu: Music, Piano
Recording date: January 26, 2020

岩田秀和 Hidekazu Iwata: Photo

©︎2020 Ken Kaizu / Hidekazu Iwata

曲 M10 “December 20, 2019”

12月からときどき日記を音でつけています。
ほとんどが即興だから、はやいと5分くらいでおしまいにできるのが、めんどうくさがりの私には良いようです。創作活動というより、ある日のできごとが私の中をただ通って、そして外に出たもの、という表現がしっくりきます。それらの一つに、写真と動画をくっつけてみました。
よかったらご覧ください :)


M10 “December 20, 2019”

海津賢 Ken Kaizu : Music, Piano (Improvisation)
Recording date : December 25, 2019

Sachiko T : Photo, Film

©︎2020 Ken Kaizu / Sachiko T

千年ユニコーン

お知らせが遅くなってしまいました。
東京演劇アンサンブルさんによる演劇「千年ユニコーン」、あと数日で閉幕です。

今回は7つの歌をはじめ、30曲くらいを書き下ろしました。いま私たちがまいにち遭遇している難しいことを、真っ正面から、ちょっとダークに捉えた作品です。ぜひご覧ください。

『千年ユニコーン』
沖田有/作 公家 義徳/構成・演出

池袋シアターグリーンBOX in BOX
8月21日〜25日
開演は14時と19時
(初日は19時のみ 楽は14時のみ)
22.23の14時はロープライス。
前売3800円 U30/3000円
ロープライス2500円



高校生のアンは、両親の離婚でどちらを選ぶかを迫られ、悶々とする日々。幼なじみのマルオは毎日同級生の嫌がらせを受けていた。遠くから見守ることしかできないアンにとって、「千年ユニコーン」というサイトだけが唯一の拠り所だった。ユニコーンがある日「明日世界が終わるとしたら、君はどこで誰と何をしていたい?」と問われ、そこからアンは現実なのか仮想なのか境界のわからない体験をしていく……

満員御礼🙏本日はNVCとアレクサンダーテクニークのワークショップにお越し下さり、ありがとうございます!今日もアレクサンダーさんが見つけた、「何もしない」ことで起こることってなんだろう?を体験していただきました。思わず笑みの溢れる方もいらっしゃり、嬉しい限りです。
次回は8月26日 月曜日 10時〜13時です。まだお席が若干ございます 🙂 場所は国立駅の近くです。

http://alexander-ken.hatenadiary.jp/entry/2019/06/05/190248

2度目の修了証をいただきました

昨年からイスラエルでアレクサンダーテクニークを教えていただいている、Yehuda Kupermanさんより、思いがけず修了証が送られてきました!
彼は81歳で、世界最大の教師養成コースを開いていたこともあります。いまも現役で教え続けていて、指揮者のダニエル・バレンボイムさんのアカデミーでも教えています。

彼とは四年前に東京で出会い、昨年再会しました。
私は正直なところ、彼の教えかたは亜流の特殊なやり方だと思っていました。昨年、イスラエルで彼から三週間学んでフランスに出発する日、電車のアクシデントでフランスに飛べませんでした。ユダは「すぐ飛行機のチケットを買わないで!こちらに戻ってきて再びアレクサンダーを共に共有しましょう」とあたたかい言葉をかけてくださいました。
それからの一週間で、彼がアレクサンダーの発見した「何もしない」ことで起こることを、本当に伝えるために体験させてくださっているんだと分かり、それからは楽しくて仕方がありませんでした。飛行機に乗れなかったのは神の采配か?と思わずにはいられませんでした。そして今年も四月に再会しました。


修了証をいただいたから、これで何かを習得した!ということは全くないと自覚しています。これからも引き続き「永遠の生徒」のように学び続けていきたいです。10月に彼と再会するのが楽しみです。

最後に、最近生徒さんとの会話から考えさせられて書いた文章を記します。

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例えば演奏であれば、正しい姿勢、正しい演奏、正しい弾き方、吹き方、歌い方、呼吸。
それを追求している時、あなたは自分自身を閉ざし、まるであなたではなく、ロボットのようになってしまってはいませんか?
でも、あなたにはほぼ問題はありません。
今までに背負ってきた数えきれないほどの方法や考え、場合によっては楽器を、ちょっと脇に置いてみませんか?
あなたがあなたでいるまま、今よりより素晴らしくなる為にはどうしたらいいか、アレクサンダーテクニークがお手伝いします。

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皆様と学びの体験をみなさんに共有できたら嬉しいです。お問い合わせ、お申し込みをお待ちしております。

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