アレクサンダーテクニーク / Alexander Technique - 海津賢 (かいづけん / Ken kaizu)

アレクサンダーテクニークや音楽や、いろいろなことを書いていきます。

習慣について

こないだ冷蔵庫を買い替えた。いつものようにアイスクリームを取り出そうとしたところ、扉があけられなかった!新しい冷蔵庫は以前のものとは取っ手の位置が違うのだ。「これが習慣か!」とわたしは、おどろいた。アイスクリームを取り出す一連の動作がしみついた習慣となっていた。わたしは、今までは取っ手を気にする必要がなかったのだ。あらためて、新しい冷蔵庫の取っ手の位置を確認して、扉を開けてアイスクリームを取り出した。ただそれだけのことなのに、ものすごい違和感と、居心地の悪さを感じた。

 

私たちは習慣があるから、生きていられる。習慣があるから、水を飲んだり、歩いたり、声を出したり、暗闇の中でだってアイスクリームを取り出すことができる。習慣がなかったら、何をするにも意識的にやらなくちゃいけない。そうやって生きていくのはとても大変だ。生きやすくしてくれている習慣は、悪いやつじゃない。むしろとても、いいやつだ。習慣を簡単に変えられたら、生きることはだいぶ困難になる。だから、習慣を変えようとすると、違和感や居心地の悪さを感じるように、私たちはプログラムされているのかもしれない。

 

しかし自分を大変にする習慣はやっかいだ。新しい冷蔵庫からアイスクリームを取り出すくらいで、違和感や居心地の悪さが付いて回るのだ。自分を大変にしている長年の習慣を変えようとするときには、とてつもない違和感、居心地の悪さがやってくるのは、とってもよく分かる。

 

私はアイスクリームを取り出そうと冷蔵庫の前まで来たら、扉を開ける前に立ち止まり、意識的に取っ手の位置を確認して開けるようにし続けた。数週間が過ぎた。居心地の悪さは消えて、簡単に扉を開けられるようになった。習慣をぱっと変える魔法の薬は存在しない。でも、時間をかけて取り組めば、きっと変わる。

 

アレクサンダーテクニークのレッスンを通じて、専門家の助けを借りることは、困った習慣を変えるていく助けになるはずだ。