アレクサンダーテクニークのシェア(レッスン)について
アレクサンダーテクニークのシェアでは、ほとんど変化を感じる事は無いかも知れません。変えないように、変わらないように一緒に取り組むからです。植物を無理やり成長させないのと同じです。
あなたという植物に水をやり続けるように取り組みます。いつか芽が出て、ゆっくりと成長している事に気がつくでしょう。そのようにして、自然である事、普通である事を体験して行きます。すぐに「変わった!」とか「違う!」と変化を感じるような感動的な体験は、ほとんどが外部や相手から操作され、変えられているに過ぎないでしょう。
そういう手品みたいなもので変えられたことは、しばらくすると元に戻ります。でも変わった!と思ったときの感覚を渇望して、再び変えてもらいに行きたくなります。その繰り返しです。依存とよく似ています。
変わらないようにゆっくりやると何が起こるのでしょう?
ある人は頭痛がひどくてシェアに来られました。何回かシェアをしたら、もう頭痛は起きていないように見えたので「さいきん頭痛はどうですか?」と聞きました。すると「もっと人前で堂々と話せるようになりたいです!」と答えられました。
「頭痛」という問題が、いつの間にか消えていて、問題があった事すら忘れているのです。こういう事はシェアで本当によく起こります。これが本来の成長、変化なのかも知れません。「問題がなくなった!変わった!」という感動はないので、シェアのおかげでとなかなか宣伝はしてもらえませんが😅
【補足】体験談はプライバシー保護のため、意味が変わらない程度に書き換えています。